目次
学生と社会人の違いの一つ 「言葉遣い」
お疲れ様です。輪切りです。
2020年入社の新社会人の皆さんは、新型コロナウイルスの影響で自宅待機となり満足に研修を受けられていないと思います。ですがだからといって、家でゴロゴロしながら呑気に島作りに励んでいる場合ではありません。この時期に「社会人の語彙力」を身に付けなかった人は漏れなく、言葉遣いでやらかすことになるのです。
何を隠そう私もその一人。入社一年目、会社の役員クラスまで参加する忘年会の司会をしたとき、「そろそろお時間になりますので」の一文が出てこず「そろそろお時間がヤバいので」と言い放つ失態を犯しています。(ヤバいのはお前の言葉遣い定期)
この記事をお読みの前途有望な皆さんには、私と同じ轍を踏んでほしくない。その思いから、「大人の語彙」の基礎を覚えてもらうための事例を5つほど用意しました。
最初は島作りの合間からで結構なので、是非繰り返し読んで自分のものにしてください。
それでは、いきましょう!!
〔ケース1〕先輩に飲みに誘われたがお金がないとき
先輩「お疲れ!みんなで飲みに行くけどどうする?」
あなた「今ほんとお金ないんすよ・・給料日までギリギリなんでやめときます」
先輩「あっ、そうなの?じゃあまた誘うね~(先輩の誘いを断るなんてけしからん!二度と誘わないでおこう!)」
はい、やってしまいましたね。これであなたは二度と誘われません。先輩の誘いを断るっていうのに何ですかその言葉遣いは。
確かに、今月はシャニマスの2周年記念だったのでお金がないのは仕方がないかもしれませんが、だからと言ってSSRも当たらない、先輩との縁も切れるなんて悲しすぎやしませんか。
仮にも社会人ならこうやって断りましょう↓
先輩「お疲れ!みんなで飲みに行くけどどうする?」
あなた「今、手元不如意で、何とか糊口を凌いでる状況ですので、参加は遠慮させていただきます。」
先輩「あっ、そうなの?じゃあまた誘うね~(こいつ・・・できるッ!!絶対また誘おう)」
え、何言ってるかわからない?学生気分が抜けてないのではないですか?(辛辣)
解説を読んで、社会人としての階段を上がってください。
・手元不如意(てもとふにょい)→持ち合わせがないこと
「手元」はそのまんま、手元にあるお金のことですね。「不如意」は意の如くならず=思い通りにならない、つまり手元のお金がなくてどうにもならないという意味になります。個人的に渋谷のJKの間で次に流行りそうな言葉ランキング第一位です。「彼氏ふにょすぎてウケる」とか言ってそうじゃないですか?(断じて下ネタではない)(いやむしろそうであってくれ)
・糊口を凌ぐ(ここうをしのぐ)→辛うじて生計を立てること
「糊口」は「かゆをすする」という意味らしいです。
また実際そこまで貧乏ではなくても、自分の生活をへりくだって表現するときにも使います。
〔ケース2〕先輩に合コン誘われたけど行きたくないとき
先輩「ねえ!来週合コンあるんだけど来ない?」
あなた「絶対無理です。そういうのほんと苦手なんで・・・」
先輩「そっか、了解!(そうやって失い続けるんだ・・・貴重な機会を・・・!)」
同じこと何度も言わせないでください。断ってるのにそんな言葉遣いするなんて、そりゃ先輩も帝愛の幹部みたいな口調にもなりますよ。
社会人の模範解答はこうです↓
先輩「ねえ!来週合コンあるんだけど来ない?」
あなた「私には荷が勝ちます。不調法なもので勘弁してください。」
先輩「そっか、了解!(芯の通った男だ。ますます好きになった。)」
・荷が勝つ→自分の能力に比べて責任が重いこと
・不調法→つたない、下手なさま
過失、しくじりという意味がある一方、お酒や煙草をたしなまないことや、遊びごとにうといことを伝える言葉でもあります。
うん、いい感じですね。この調子でガンガン行きましょう↓
〔ケース3〕合コンで好きなタイプを聞かれたとき
女の子 「好きなタイプはどんな人なんですか?」
あなた 「色白で、声が綺麗で、目がぱっちりしている人です。」
女の子 「へ~、そうなんですね!(理想高過ぎじゃない?)」
結局コンパ行ってるんかいここまで直接的な表現を並べて許されるのは大学生までですよ、はしたがない。大人の女性は美しいものが好きです。今からご紹介する美しい日本語を使えば、女性陣から「素敵な男性(ヒト)・・・」と好印象を抱かれること請け合いです。↓
・雪を欺く肌→雪に引けを取らないほど白い女性の肌
・鈴を転がすような声→済んだ美しい声
・鈴を張ったような目→女性のつぶらでぱっちりした目つき
女の子 「好きなタイプはどんな人なんですか?」
あなた 「雪を欺く肌、鈴を転がすような声で、鈴を張ったような目をしている方でしょうか。」
女の子 「へ~、そうなんですね!(鈴好き過ぎじゃない?)」
え、何だか様子がおかしい?まさか、気のせいでしょ。
〔ケース4〕先輩に味の感想を求められたとき
先輩 「この店に来たらこれを食べるべき!どう?」
あなた「・・・めっちゃ美味しいです!」
先輩 「だろ~?どんどん食べてほら!(可愛い奴め)」
ストレートな「めっちゃ美味しい」・・・うん、悪くはないです。悪くはないですが、もっと印象に残る一言で、先輩に「また誘いたい」と思わせねばなりません↓
先輩 「この店来たらこれを食べるべき!どう?」
あなた「・・・じみにとんでますね。」
先輩 「だろ~?どんどん食べてほら!(地味に飛んだ?意識飛んだってこと?こいつクスリやってんのか?)」
・滋味に富んだ→豊かな味わい、栄養に富む美味しい食べ物を指す
やれやれ・・・学のない先輩を持つと苦労しますね。
〔ケース5〕先輩にお礼を言うとき
先輩 「合コンの子とデート行くんだろ?やったな!」
あなた「こんなに上手くとは驚きで・・・色々と助けていただいてありがとうございました!」
先輩 「おう!(デート頑張れ!)」
やはりあの言葉遣いが好印象だったようで、無事デートに繋がったようです。コンパを開いてくれた先輩に、社会人らしく丁寧に感謝の気持ちを伝えましょう↓
先輩 「合コンの子とデート行くんだろ?やったな!」
あなた「まさに天の配剤です。ひとかたならぬご尽力をいただき感謝申し上げます。」
先輩 「おう!(・・・色々頑張れ!)」
うん、、、正直これは上の例くらいがちょうどいいです。言葉は伝わってなんぼです。独りよがりの壁当て会話はSiriとでもやっててください。
・天の配剤→物事がうまくいくこと
直訳すると「天が行う薬の調合」のこと。転じてあらゆる物事がうまくいくという意味になったようです。
・ひとかたならぬ尽力→並々ならず力を尽くすこと
まとめ:ゴイゴイスーになろう
さて、ここまでお読みいただいた新社会人の皆さん。言葉遣いだけで社会人としての素養が測れるわけではありませんが、学生時代には聞いたこともなかった凄い語彙を使いこなす自分を想像してみてください。何だかとっても、語彙ゴイスーじゃないですか?(言いたいだけ)
これらの語彙を実際に使う場面がすぐにあるかはわかりませんが、将来的に自分が言われる立場になることも十分考えられるわけですし、「知っていること」はとても重要ではないでしょうか。「大人の語彙」に少しでも興味が湧いた方は、この記事の参考文献であります齋藤 孝先生の『大人の語彙力ノート 誰からも「できる! 」と思われる 』を是非チェックしてみてください!
※何か本のネガキャンみたいになっても嫌なので、ガチで知っておいて損がないと思う語彙もいくつかご紹介しておきます。
・わかりません→勉強不足、不勉強で申し訳ありません
・忘れていました→失念していました
・私のミスです→不手際、落ち度、粗相、手違い
・何度もすみません→立て続けに、度々で
・教えてください→(後学のために)ご教示ください
・ぶっちゃけて言えば→ありていに、率直に
・それでいいです→異存(意義)はありません
・暇なときにお願いします→お手すきのときに、ご都合のよいときに
・知っておいてください→お含みおきください
・見ておいてください→ご一読ください、お目通しのほどお願いします
オススメ記事→【うっせえわだけじゃない】全人類が聞くべきAdoの曲TOP11