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素人がM-1グランプリに出て初戦敗退した話 パート4(初めての東京会場に折れた心)

4回目の出場ですってよ

親の前でスベった初回から早6年一夜漬けお粗末漫才を披露して早4年。ネタをトチった前回から早2年。
どうも、M-1グランプリ初戦ハイタリストの輪切りです。今年もこの季節がやってまいりました。(既に出場から2か月が経過
年々出場組数は増え、アマチュアの突破のハードルが高くなる一方ですが、まだ何の成果も得られてないのに、1回戦突破もナイスアマチュア賞も取れていないのに、諦めるわけにはいきません。
昨年はやる気満々だったのに、諸事情(後述)により出場できなかったので、2年分の想いが溜まっています。更に、僕が今年から東京に転職してきて相方との距離が近くなったので、ネタ合わせの時間は今までより圧倒的に確保できます。時間もある、熱量もある、、、→やれる。今年こそやれるはずです。
例年以上に熱い思いを胸に秘め、今年も戦いの業火🔥に身を投じます。

余談)なぜ昨年は出場できなかったのか?

これを読んでいる方は全員ご存じだと思うのですが、M-1グランプリのエントリーシートは毎年8月31日消印有効になっています。書類自体は締め切り前に用意できていたのですが、予選が8月~10月のはじめまであることから、何となく余裕ぶってズルズルと提出を先延ばしにしていたら9月1日になっていました。
相方から「そういや、エントリーどうなった?」とラインが来た瞬間血の気が引きました。
慌てて近くの郵便局に駆け込み、「速達でお願いします!」と叫んだ僕は局員さんの目にどんな風に映っていたのでしょうか。。。

結局HPの出場者一覧に僕たちのコンビ名が掲示されることはなく、我々の2022年大会は幕が開くことすらなかったのでした。速達代がただ無駄になるという、初戦敗退よりも下の最悪の結果です。

相方、ほんまごめんやで!優しく許してくれてありがとう♡ 

初めての東京会場

初参加の2017年は大阪会場、2019年、2021年は名古屋会場で出ていたのですが、今回は初の東京会場での出場になります。
これも読者の皆様にとっては常識だと思いますが、M-1の1回戦は全国いろんな会場で開催されており、東京や大阪といった中心地は日数が多い代わりに基本的に平日の開催となってしまい、有給休暇を使って出る必要があります。逆に北海道や沖縄、名古屋や福岡といった地方会場は日数が1~2日と少ない代わりに土日なので我々のような会社員にとって参加がしやすいです。
ちなみにM‐1は希望の日程は3~4くらい記入できますが、実際に自分がどの日程に登録されるかは10日前くらいまで分かりません。え、それだったら有給の無駄打ちになるリスクがあるのでは?と心配になった方もいると思いますが、ご安心ください。基本的にエントリーシートは第一希望だけの記入で大丈夫です。
社会人になってからは1日しか〇をつけていませんが、必ずその日程で参加できています。

我々が選んだ9月20日の会場は渋谷のシダックスカルチャーホール。収容人数150人くらいの大きさの会場です。

当日の流れ


入り時間(イキんな)は15時半とかでしたが、お昼前に渋谷に集まってカラオケでネタ合わせを行います。何度もスマホで動画を取り、今までの練習通り1:55~2:00に収まること、声の抑揚や表情、ジェスチャーに問題がないことを確認します。

そして15時過ぎにカラオケを退店。時間ぴったりに会場に到着し、受付で2,000円を払ってエントリーナンバーのシールを受け取り、スーツに貼り付けます。毎度のことですが貼り付けた瞬間に一気に漫才をする現実味が増し、緊張感は最高潮に達します。実は会場入りしてからも自分たちがネタをやるまで30分ぐらいあるので、小声にとはいえ舞台裏の待機場所で最後のネタ確認ができます、、、が、ここにいるコンビは我々含めほぼ全員が緊張でこの世の終わりみたいな顔をしてます。そうしている間にも一組、また一組と「はいどうもーーーー!」と飛び出していき、少しづつ舞台袖が近づいてきて、会場の光や声が漏れてきます。
そしていよいよ次が僕らの番というところまで来ましたが、ここで緊急事態発生!
前のコンビが小さいお子さんとそのお父さんのアマチュアコンビで、センターマイクの位置が子供に合わせてすごく低くなっていました。普段全く舞台に立たない我々が、「どうもー(コンビ名)です」と言いながら自然にマイクの高さを自分たちに調節するのは不可能です(漫才師のアレ、かっこいいですよね)
僕が緊張と絶望で死んだ目をしていると、それに気づいた運営の女性スタッフの方が「マイクの高さと変え方とかわかりますか?」と聞いてくださいました。
なぜか「まあ、いけますよ」と言いかけた相方を制止し、「わからないです…」と正直に伝えたところ、前のコンビがハけた後、そのスタッフさんがマイクを我々の高さに調整してくださいました。
皆さんも、出場する際は必ず正直にスタッフさんに伝えましょう!

マイクの調整を終えたスタッフさんから「では、お願いします」の一言。鳴り始める出囃子。
大きく息を吸って足を踏み出します。

「はいどうもーーーーー!!!!!」

腹から声を出しながら、笑顔で舞台中央のマイクに向かいます。パッと前を向くと平日の夕方ということもあってかかなり空席が目立ちお客さんの数は20人いかないくらい。想定以上の少なさに面食らうも、何とか練習通りネタをやり切りました。
(以下、お目汚し失礼しますが、当日やったネタの台本です。)

ネタ:「大谷翔平のマッチングアプリ」

AB はいどうもー!!(コンビ名)ですよろしくお願いします~

 僕ら2人とも94年生まれで、WBCでも活躍した、エンゼルスのフレッチャー選手と同じ世代なんですよね

 いや大谷翔平でええやん!なんでイタリア代表のデビット・フレッチャーで言うねん

 あ、大谷も一緒か

 なんでそっち初耳やねん 俺自分のことフレッチャー世代やと思ったことないから

 じゃあ大谷俺らと同い年ってことは、彼女欲しくてマッチングアプリに勤しんでると思うんやけど

 勤しんでるかぁ 大谷にそんな暇ないから

 でも全然モテてないやろから、その様子再現して楽しませてあげるわ

 いや俺のことどんな人間やと思ってんねん!んで大谷は絶対モテてるしね?

A(女) 「いいねきた!え、大谷翔平さん?」

 えぇフルネームでやってんの!? だいぶ勇気あるねぇ大谷

A(女) 「プロフィール画像が..大谷選手?2枚目も大谷選手? 本人の画像も見たいな〜」(Bが打者、投手のジェスチャーをしながら)

 いやそれが本人やねん!てかこれちゃんとロイター通信に許可とってんのか大谷は?

A(女) 「身長193センチ?たかーい」パチパチ👏

 たかーい パチパチ👏

A(女) 「あーでも学歴が高卒で、休日は不定期で、出張も多いのか..」

 いや確かに全部事実やけど!てかビジターゲームのこと出張って捉えてんの?大谷は

A(女) 「え、でも年収3000万円以上?マッチマッチ!」

 しかも3,000万「ドル」ですからね!日本円で、44億くらい? 、、、いや安すぎるやろ!「円」が!

A(女)「いいねありがとうございます!休みの日は何されてるんですか?」

 定番の質問ですね~ 回答の内容でデートプラン決まったりしますよ

A(大谷)「ずっと寝てます」

 いや返しおもんないって大谷!確かに疲労回復のためめっちゃ寝てるらしいけど、話まったく広がらんからそれ

A(女) 「え、えーと、、、」

 困ってるやん

A(女) あ、しょうへいさんの好きな食べ物はなんですか?」

 ここ大事よ!ここでお互い肉が好きならじゃあ一緒に肉バル行きましょとかなるから!挽回してくれ!

A(大谷) 「塩味のパスタと、山盛りのブロッコリーです」

 挽回できるかぁ!なんで初対面のやつと薄味のものいっぱい食べなあかんねん

A(女) 「…ブロックしよっ」

 え!?大谷が目の前でブロックされた…同い年で一番ハイスペやのに…

A(大谷)「あれ?返事帰ってこないな…あ、次僕の打順すか」

 おいどこでやってんねん! もうええわ

AB どうも、ありがとうございましたー!

ネタ終わりに観戦

何とか無事に出番を終えたので、一人500円を払って今度は観客席に。
2分×20組で40分ほど観戦し、会場をあとにしました。当初はもっと見てから帰るつもりだったんですが、なんというかこう、思ったよりしんどくて、、、
自分たちのこと棚に上げまくっているんですが、ただでさえお客さんが少なくて重い空気の中、素人の1回戦敗退レベルの漫才を見続けるのはかなりつらいものがありました。(どの口が言ってんねん)
まあ観戦していったブロックが悪かったというか、20組中1組しか受かっていないブロックだったのもあると思います。落ちているコンビでも面白いコンビはいましたけどね。
ちなみにその日のMCはハイキングウォーキングだったのですが、Qちゃんが人一倍大きな声で笑っているのが印象的でした(いい人だなー)

あと落ちたアマチュアコンビを見てわが振り直そうと思ったポイントとしては

・練習不足 ネタ飛ばしたり、飛ばしてなくても流暢じゃない会話されると面白より心配が勝って全く笑えない。
・視線や表情、ジェスチャー 落ちているコンビも含めて、プロはやっぱり発声だけじゃなくてこのあたりのテクニックがあるから見ていられる。アマチュアも声は出ているけど他の要素がぼろ負け。
・メタ的発言 これが一番の発見かも。「俺たちアマチュアだから~」とか「2分しかないのにそんな話できる?」といった発言は割と冷める。下手は下手なりに「漫才師」をやり切るべきだと思った。メタ設定は上級者向け。

あたりですかね。
ただ11時~20時まで約200組の漫才を見て500円は破格も破格なので、漫才フリークにとってはコスパ最高の1日になるはずです。実際、2~3人午前中から夕方まで見ている人もいたようですし。いい意味で変態すぎる

結果発表と来年の抱負

いや来年の抱負って言ってる時点で落ちてるやろ!!

はい、皆様さすがです。ナイスツッコミです。お察しの通り、落ちました。
結果発表は当日の20時半ごろからインスタライブで行われるのですが、Qちゃんの口から我々のコンビ名が出ることはありませんでした。
その日は欠席を除くと約100組のアマチュアコンビが出場していたのですが、そのうち通過したのはわずか2組。突破率は驚異の2%です。誰がこんな台打つねんって感じです。
(ちなみにプロは1/3ぐらい通ってたので、甘の超電磁砲くらいですかね)

今までに比べて自身のあったネタでも全然手応えがないまま落ちたので悔しいですが、毎日YouTubeにアップされる3回戦のネタ動画を見ているとモチベーションが沸き上がります。やっぱり漫才は面白いし漫才師はめちゃくちゃカッコいいです。
来年こそ取るぞ!ナイスアマチュア!

↓僕らが出場した日のナイスアマチュア。なんと3回戦まで進出しています。。。凄い。。。