お笑い

意識するだけで会話が面白くなる『フリ』の話

こんにちは。輪切りです。

誰しも、面白い話がしたいですよね。お笑い芸人と違ってフリートークをする機会はそこまで多くないので、相手との自然な会話の中で笑いを起こすのがいいですよね。

面白い話をするためのキーワードとして、「フリとオチ」とか、「裏切り」とか聞いたことがあると思いますけど、具体的にどういうことかイメージはつくでしょうか?

先日僕が思わず爆笑した後輩との会話でも、やはりそれらのキーワードは機能していました。

後輩:最近、ヒゲ脱毛に行き始めたんですよ。よくYouTubeでCMやってるやつ。

輪切り:そうなんや。でも、それにしてはまだ全然ボーボーちゃう?(笑)

後輩:いやいや、お店の人が言うには10回行かないと綺麗にならないらしいんで。

輪切り:あ、なるほど。ちなみに今何回ぐらい行ったん?

後輩:9回です。

いや~、笑いましたね。もちろん、「10回中9回を終えてまだボーボー」という状態がかなり面白いので、どう話しても笑いは取れそうではではありますけど、この話には自然と「フリとオチ」「裏切り」が聞いていますね。

裏切りってなんだろう

「裏切り」と聞いて何か変なこと言えばいいんでしょと考えるのは少々浅はかです。

例えば職場の先輩との雑談で好きな食べ物を聞かれたとしましょう。
そこそこ気心の知れた先輩だし、いっちょボケて笑いを取るか!と思う、その心意気やよし。

ただここで仮に

「AirPodsのかき揚げです」

って答えたとして、笑いが起きますか?


「AirPodsのかき揚げ」は確実に相手の想定解にはない答えですが、二度と雑談もしてもらえなくなりますし、今後ずっと裏で「かき揚げ君」って呼ばれることになります。雑談中の質問は大喜利ではありません。裏切りとは単に突拍子のないワードを言うことではないのです。

(そもそも、好きな食べ物は何大喜利 の答えとして「AirPodsのかき揚げ」が致命的に面白くないだろというクレームは現在お受けしておりません。大変申し訳ありません。)

裏切るのは「相手の予想」


AirP以下略は論外として、こんな回答はいかがでしょうか。

「ビーストロガノフですかね・・・何か、強そうじゃないですか?」

先ほどと比べて、今度はちょっとクスッとしてくれそうな感じがしませんか。

ポイントは、一度普通に答えて相手に次の答えを予想させている点です。「ビーストロガノフ」と聞いた相手は、その時点で好きな理由を何となく予想します。シンプルに味が好き、母の得意料理、いいお店を知っている、etc… 
ここまで具体的ではない可能性もありますが、ぼんやりと予想はします。皆さんも会話の中で無意識にしているはずです。

ただ、その予想の範疇になかった「名前が強そうだから」という答えが返ってきたことで、「なんだそりゃ」と思うと同時に、面白いとも思ってくれます。

うら‐ぎり【裏切り】 の解説
うらぎること。味方を捨てて敵方についたり、約束・信義・期待に背いたりすること。「裏切り者」「裏切り行為」

goo国語辞書

辞書を引いてもわかる通り、「裏切り」とは相手の約束や期待に背くことです。

裏切るべきは相手の予想なのです。

相手に予想させる話し方を

後輩:いやいや、お店の人が言うには10回行かないと綺麗にならないらしいんで。

輪切り:あ、なるほど。ちなみに今何回ぐらい行ったん? (まだ2~3回かな・・・)

後輩:9回です。


この赤字の部分こそ、フリの結果生まれた僕の予想であり、オチの「9回です」で見事に裏切られた部分です。

後輩:最近、ヒゲ脱毛に行き始めたんですよ。よくYouTubeでCMやってるやつ。

輪切り:そうなんや。でも、それにしてはまだ全然濃いままじゃない?(笑)

後輩:いや、お店の人が言うには10回行かないと綺麗にならないらしいんで。

輪切り:あ、なるほど。ちなみに今何回ぐらい行ったん?

後輩:9回です。